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ウィズダムの目2003年6月号 


6月の本について

 5月はプロジェクトの報告会などいろいろなイベントがあり、なかなか本を読む時間がありませんでしたが、その中で、印象に残る本としては、やはり、次の本です。
 大賀典雄“Sonyの旋律”(日本経済新聞社)です。副題に私の履歴書とあるように、新聞のカラムをまとめなおして本になったのです。この本を読むと世の中には、才能の恵まれたひとがいるものだなという感想、それと、そうした才能を活かす企業があるのだというのが実感です。それがなければ現在のソニーは存在しなかったという気がします。
 技術と音楽の両方の能力を備えている人はそれほど多くありません。それに、ある企業に50年も関わる、そして、現在のエレクトロニクスの創世記から発展期まで、第1線にいて、そして、ソニーというベンチャー企業を世界規模まで発展させたということはまさに驚きであり、そうした歴史にも触れられるのは、企業経営者だけでなく、技術者に大きな勇気を与える本といえます。
 今の日本に必要なのはこのようなまじめな努力の本のような気がします。それに本のなかに出てくるセピア色の写真や大賀さんの若いときの輝きをみるのも感動しますね。白黒写真は本当に、その時代の記憶装置のような気がします。そんなに科学が発達しても時間の神には勝てないものなのです。でもその時代を懸命に生きた証拠写真は見る人に感動を与えます。大賀さんの本にはそれが溢れています。
 ソニーのスタートの時点ではベンチャーだったのですね。しかし、今違うのは、その成長がきちんとした技術に裏打ちされていたことですね。現在では、ベンチャーは上場というマネーゲームと理解できますが、本当の意味の技術で企業を大きくすることの大切さをこの本は伝えてくれます。
 大学発のベンチャーで上場して株の上でのお金持ちが増えても、実際に、社会に貢献しなければ意味がありません。証券会社のかいたシナリオの上場のゲームは気をつけなければなりません。その辺の様子や裏事情はは別冊宝島の“ベンチャー上場”という本に詳しく書かれています。宝島が扱うとベンチャーの上場は錬金術というタイトルになります。でもそれが真実なのかもしれませんね。そして、そうした錬金術で得たお金はどこにいくのでしようか?そこが問題でしょう。上場して株主が増えればその対策に時間が追われ、さらに株価の下落に気をつかうことになります。そのために無理な情報を開示するという悪循環に陥ります。
 今のベンチャーの問題はソニーのいような志の高い人や技術力のある人、しかも、エレクトロニクスの発展期にちょうどめぐり合い、そのタイミングの中で起業して、発展したことで、政府の方針などに関係なかったことです。
 日本のベンチャー基金の本には産業をつくるよりも、効率的な錬金術が見え隠れしますが、米国のベンチャー基金は完全に、日本より20年もすすんでおり、雇用と産業をつくる原動力になぅているのが分かります。分厚い本ですが、“アメリカを創ったベンチャーキャピタリスト”ウダヤン・グプタ著、浜田他訳(2003年5月号参照)を読んで感動をしました。いまの日本の銀行とは違う視点があります。投資は人にするものという基本です。日本はやはり、担保となる土地がないと投資はしないでしょう。ですから現在のような不良債権や不動産をかかえることになるのです。ベンチャーをスタートさせて気がついたことは、そうした人たちが会いたいということ、それと今度どうするかを聞きたがることが多く、上場のマネーゲームのにおいをかぎたい人が多いということがわかりました。
 それと前後して読んだのが、“「現場」学者中国へ行く”関満博、日本経済新聞社です。これも中国の産業の現状やハイテクの様子が良く分かります。それと中国でも大学が中心となり、起業化が進んでいるようで、まるで、シリコンバレーのように元気である様子がこの本で描かれています。中国は遅れているというのは、日本人の願望であり、どうしてもそのようにみてしまうところがあると関先生は指摘されています。もうすぐ、中国は安い労働力でなく、ハイテクの国に変身して、それにたよっていた日本の企業は大きな問題をかかえることになります。中国は大学自身が変化して、競争的になっているのです。ですから法人化で大変だとか、国立大学からの声がいろいろ聞こえてきますが、私立大学などは当然、むかしからそうした問題を抱え、しかも講義の数も多く、されに事務員の数もすくない中で研究と教育をしてきたのです。それでも、中国に比べれば、まだ努力がすくないことがこの関先生の本を読むと分かります。ベンチャーの本を読み始めるときりがありませんね。これは結局、“Just do it”でしかないと思います。その勇気と先に進む気持ちしかないとおもいます。そうでないとそうした環境ができてもなにも変わらないということになります。
 あと米国でのベストセラーの翻訳で、“キャズム”、ジェフリー・ムーア、川又政治訳翔泳社もハイテクのマーケテングの本として面白い内容でお勧めです。キャズムというマーケットの対象者間にあるギャップですが、そのギャップをどのようにうずめ、マーケットの勝者になるかを書いた本で、マーケットの分析の本でもあります。本の宣伝に、ドリームキャスト、PC98、レーザーデスクはなぜ市場から消えたかというショッキングな文句があります。まさにそれは、キャズムを越えられなかった、マーケットの分析の結果というのです。ハイテクベンチャーの人は必ず読まなければならない本の一冊でしょう。このキャズムに関連するゼミのスライドをPDFにしましたので参考にしてください。
 こうした本以外に購入しているのが、小林秀雄全作品で、ついに8巻までいきました。買うのは簡単ですがなかなか読む時間がありません。これは夏休みにまとめてよくことになるのではと考え始めています。そう簡単に読み飛ばせる本でもなく、そうするの小林さんのするどい眼光でにらまれそうです。それとお勧めなのがJack Londonの“ short Stories”です。これは英文を声を上げて読むと気持ちのよい短編がたくさん集められています。好きな短編は“To build a fire(焚き火を炊く)”という厳冬下のアラスカの話です。読み上げるというよりか、誰かに読んできかせるようにすると英語の勉強にもなりそうです。


バング&オルフセンの雑誌

 その他、雑誌では、バング&オルフセンから“White book”が送られてきました。中身はいろいろな椅子がありホテルからの景色あり、とても楽しい内容です。それと“Pen” の6/1号に掲載されている日産のティアナのオーデオはなんとバング&オルフセンが使われていることが写真から分かります。この車スタイルといい、パワーといい魅力的な車ですね。いままで日産の車は見向きもしませんでしたが、この車はよさそうな車ですね。それとも“Pen”の写真のとり方がうまいのですかね。ティアナというのは、いまの私のホンダの車の次の候補になる車と考えたくなる内容ですね。なにしろ自宅付近の狭い道を乗りこなすのは大変ですが、このティアナはぎりぎり可能な車にみえます。しかもオーデオはバング&オルフセンですから魅力てきです。ただ問題は大きさです。幅がやや大きめです。

 



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